毎年のことながら今年の夏もとんでもなく暑い日が続きましたよね。2018年は特に暑く、埼玉県熊谷市では41.1℃という歴代最高気温を記録しています。
気象庁の歴代全国ランキングを見ても、2018年の夏が如何に暑かったかが分かると思います。35℃超えが珍しくなくなりそうな勢いですね。
エアコン無しでは命にかかわるレベルの暑さを誇る日本列島ですが、北海道も夏はエアコンが必須なのでしょうか?
北海道に移住した者として、北海道の夏が本州と比べてどう違うのかについて書いていこうと思います。
暑さのピークは本州と同じく7月から8月にかけて訪れます。北海道は広いため場所によってけっこう気温に差があるので、場所ごとに紹介していきます。
最高気温が30℃をぎりぎり超える暑さのピークが数日から1週間ある程度です。
ピークが7月の前半に現われる年もあれば、8月に来る年もあります。ピーク以外では最高気温が25〜30℃に収まる日がほとんどで、たまに20℃ちょっとしかない日もあったりします。
本州では35℃に達するような日でも、札幌だと27、28℃が最高ということが多いです。天気でかなり変わりますが、だいたい本州の気温よりも8℃前後低いことが多いです。
夜はピークの日でも20℃前後になるので、暑くて寝れないということはまずないでしょう。
北海道の最北端に位置する稚内では、最高気温が30℃を超える日はまずありません。さすが最北端なだけあって札幌よりもう一段階涼しいです。
最高気温25℃前後の日がほとんどで、20℃を下回る日もあります、最高気温でですよ?
北海道の北部は、緯度が高いことに加え、冷たいオホーツク海高気圧の影響を受けやすいのも涼しい理由のようです。
あと、降水量が少ないので道内で一番カラッとした夏と言えるかもしれません。
緯度は札幌とほぼ変わらないですが、北東から流れてくる千島海流(親潮)の影響で札幌よりも数℃ほど涼しいです。最高気温が20℃きる日もたまにあります。
太平洋高気圧の湿った空気が千島海流(親潮)で冷やされて天気が悪いことが多く、夏の降水量は、北海道では東部が一番多いです。
札幌によく似た気温です。道央や道南は、対馬暖流のおかげで、一年を通して北海道の中では比較的暖かい方です。
強いて札幌と違うところ挙げるするなら、グラフを見て思ったのですが、気温の変化が激しい気がするというところでしょうか。暑くなったと思えば急に冷えたり。札幌はもう少し緩やかに変化している気がします。
札幌の降水量は、5、6月に50mm程度と一年のうちで最も少なくなり、7、8、9月に増えてくる傾向があります。
一番多い時期でも札幌の降水量は120mm前後なので、同じ時期の東京の150〜200mmに比べると少ないです。
本州では6月から7月前半にかけてまとまって雨が降る「梅雨」というものは、確かに札幌にはないと言えます。
それでも晴れの日ばかりかというとそういう訳でもなく、普通に雨の日はありますし、曇の日もけっこうあります。ただ、土砂降りというのはないですね。
特に今年2018年は、札幌にしてはかなり雨の日が多く、6月から7月の初めは梅雨のようにジメジメしていました。正直、東京と変わんないじゃんと思いました。ずっと北海道に住んでいる人も「普段はもっとカラッとしているんだけどね〜」と言っていたので、私はイレギュラーな年に移住して来たようです。
太平洋高気圧の暖かく湿った空気が冷やされることで雨が降りやすく、量は多くはないですが、本州の太平洋側に近い雨の降り方をします。
道東は冬は逆に降水量が少なくなるので雪はそんなに多くはないです。シベリア高気圧が関係して、冬の降水量(降雪量)は札幌がある日本海側の方が多くなります。
最も暑い日だと晴れた昼過ぎに30℃を超えるくらいまで気温が上がるので、そういう日はエアコンがあったほうが過ごしやすいことは間違いないです。でも、湿度は高くなく蒸し暑さはないので扇風機があれば乗り切れる暑さです。
また、夜になるとどんなに暑い日でも25℃あたりには下がってくるので、エアコンがなくても寝苦しいことはないと思います。
あったとしても1年のうちでほんの数日ほどしか使わないのに、使ったら掃除やメンテナンスが必要になってくることを考えると、エアコンは無くて良いものだと私は思います。
北海道で生まれ育った人は、暑い暑いと言っていたりしますが、移住してきた私からすると、本州の5月くらいの暑さ(蒸し蒸しした感じはない)なので、少し暑いかな程度にしか思えませんでした。
昼間であっても、外を歩いて汗だくになるほどの暑さはあまりないです。日差しは暑くても、陰に入るとそこまで暑さを感じないです。
北海道の夏を一言で言うと、涼しいとまでは言えないけど本州の夏を経験した人ならどうってことない暑さです。「えっ、こんな程度の暑さで済むの?」って思うはずです。
その代わり、移住するのであれば冬の寒さは覚悟しておかないといけないと思います。