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2016年から2018年の2年間を東京の八王子で二人暮らしし、2018年の4月からは北海道の札幌で二人暮らしをしています。この記事では、住むうえでの東京と札幌の違いを簡単にご紹介します。
押し込められたような満員電車のストレスから解放されたいなら、断然、札幌の方がおススメです。人口密度の比較は以下のようになります。
エリア | 人口密度 |
---|---|
東京都全体 | 約6,400人/km2 |
東京23区 | 約15,400人/km2 |
札幌市 | 約1,800人/km2 |
札幌市は3分の2くらいは山なので、人が住んでいる地域に限定すると、人口密度は上の数値よりも増えますが、それでも東京よりはかなり少ないです。
満員電車も、通勤ラッシュの場合、東京は服などが周囲の人と密着するほどになりますが、札幌だと、混雑はしているけれども、ある程度の身動きは可能なので、東京と比べるまでもないくらいに快適です。
札幌でのちょっとした吹雪が、東京での大雪に相当するくらい、雪の量に違いがあります。しかし、だからといって札幌の雪は厄介かといえば、必ずしもそうではありません。
札幌駅から地下鉄で15分までの距離で、マンションに住むのであれば、東京での暮らしとあまり変わらないように感じています。札幌市は地下鉄と地下空間が発達しているので、出勤も普段のお出かけも、ほぼ地下の移動だけで完結することが多いです。
ただし、一戸建てに住むのであれば、生活が東京よりもはるかに面倒になるかもしれません。その原因は雪かきであり、ちょっと家から出るだけでも、冬は雪かきが必要になるでしょう。
札幌では、冬になる自転車に乗れませんので、駅や学校、スーパーまでの距離を考えて家を探さないと苦労することになります。
車については、冬用のタイヤを履くとしても、路面が凍結することも多いため、運転には慣れが必要です。車、自転車が必要になる生活の場合、東京よりも苦労が増えます。
ただし、札幌だと地下鉄の駅近くのマンションであっても、家賃がほんの少し増えるだけなので、家の場所だけしっかり考えれば、東京とあまり変わらない生活も可能です。
通勤時間を減らしたいなら、札幌の方がおススメです。
『社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング(統計局公式)』を参考にしてみると、通勤、通学時間(家をでてから職場などへ入るまでの時間)が最も長いのは神奈川県の1時間45分であり、東京都は1時間34分と、全国のなかでもかなり長い方となります。そして、北海道は1時間1分であり、最も短い鹿児島県の58分とほとんど変わりません。
注意すべきなのは、北海道全域での平均が1時間1分ということです。北海道はいくつもの県が入るくらい広い場所です。札幌市だけであればかなり通勤時間は短くなります。
札幌駅までは、どんなに遠くても地下鉄なら15分~22分ほど、JRなら20分~30分もあれば着きます。これらは最も遠い駅からの話であり、もっと近い場所であれば家を出てから職場に着くまで、20分から30分くらいでしょうか。実際に私たちが住んでいる場所もそれくらいです。
東京であれば、中心部へ行くほど、家賃の上がり方が急ですし、そもそも遠くても家賃が高いですが、札幌であれば中心部から5分くらいの場所でも家賃はあまり高くありません。
一戸建ては分かりませんが、賃貸マンションの場合、八王子の半分か6割ほどの家賃になるので、東京より少し安い生活費でも、1ランク上の暮らしが可能です。
八王子では、管理費込み7.5万円ほどの1K(当時、築3年)に住んでいて、現在はほぼ6万の1LDK(新築)に住んでいます。八王子は東京の中でも家賃が安いエリアですが、それでも高いです。
現在住んでいる1LDKは、八王子のころよりも1.5倍以上広く、立地条件もさらに良い場所です。札幌の1LDKで6万円は少し高いくらいです。
最低賃金は北海道の方が15%くらい安いですが、家賃の下がり幅が大きいので、どんな方でも、東京よりずっと良い暮らしができると思います。