iPadの性能は年々進化しており、2019年にはiPadOSが実装されて使いやすさも増しました。
この記事では、MacBook Pro を売って iPad Pro(第3世代)を購入し、iPadをほぼパソコン代わりにしている私が、iPadをパソコンのように使用することが可能なのかを解説していきます。
尚、iPadをノートパソコン代わりにするために用意しておきたいアイテムは、以下の記事で解説していますので、興味がある方はご覧下さい。
iPadをノートパソコンのように使う際に用意しておきたいアイテム!
まず、iPadをパソコン代わりにする前は、どのような用途でパソコンを使用していたのか、それを以下に一覧化しておきます。
Steamで販売されているゲーム、PS4などでプレイ可能なゲーム、そのような本格的なゲームのほとんどはiPadでプレイすることが出来ません。
iPadでプレイ可能なのは、スマホからインストール可能なものだけです。
プログラミングは、クラウドなどでサーバーをレンタルし、そこへUbuntuなどをインストールしてSSH接続し、ターミナル上でvimなどを使用すれば一応可能です。
ただ、IDEに慣れている方からすると不便な環境となってしまいます。
上記のような環境となってしまうため、アプリ開発は出来ませんし、マイコンのプログラミングも出来ません。
Visual Studio Onlineを使用すれば、ブラウザがあればプログラミングが可能です。ただ、従量課金であり、料金がやや高めなので、これであれば安いノートパソコンを買った方が良いかもしれません。
ウェブブラウジングはほぼ問題ありません。
2019年11月現在、Chromeを使用した場合、一部のページでスマホと同じようなデザインで表示されてしまうことがあります。例えば、Googleの検索結果などです。
『ほぼ』というのは、私が普段、ブログの管理として使用している『search console』があるのですが、グラフは表示されますが、グラフの一部をタッチして日ごとのデータが表示されずらいのと、12.9インチでは問題ありませんが、9.7インチのiPadを使用した場合『Google アナリティクス』のページが上手く表示されない事があります。
このような特殊なページでは、一部問題が発生する場合があります。しかし、それ以外のページで不便に感じた事はないので、ほとんどの方は問題なくウェブブラウジングが可能でしょう。
とあるタブでウェブページを閲覧中に、他のタブへ移動したり、別のアプリを表示させると、元のタブに戻ってきた際に自動的に画面がリロードされることが時々あります。
閲覧するだけの一般的なウェブページであれば、リロードが完了するまで待機するだけで済みますが、何かのサービスへの登録手続きや、ブログの編集で文字を書き込んでいる最中だった場合、登録作業が最初からやり直すはめになったり、データが保存されずに前回保存した部分まで戻ってしまうことがあります。
パソコンであれば自動的にリロードされる事がないため、パソコンの方がスムーズだったなぁと思うことはよくあります。
音楽を聞いたり、動画を見る事に関しては全く問題ありません。ただ、4k動画は厳しいかもしれません。
画面サイズが12.9インチであれば、あまり気になりませんが、9.7インチやそれ以下の場合、画面が小さいので映画を見るには迫力に欠けるかなと思います。
Youtube、Hulu、Amazon Prime Videoなどは専用のアプリがありますので、操作性などがパソコンよりも快適な場合があります。
iPadでもMicrosoftのOffice製品は使用可能です。10.1インチ以下のiPadであれば無料で使用可能で、それより大きい画面サイズだと有料になるようです。
家計簿管理にMicrosoftのエクセルではなく、Googleのスプレッドシートを使用していますが、行や列、セルの設定、様々な表計算など問題なく使用できています。
銀行やクレジットカードなどのウェブページの表示も問題ありません。
別タブ、別アプリに移動した場合、元のタブが自動的にリロードされる可能性があるため、移動前に毎回保存する必要がありますが、それ以外は全く問題なく作業が可能です。
このブログでは、独自のCMSを利用していますが、WordPress等で編集場合でも特に問題は発生しないと思います。
上の写真は、この記事の編集画面のスクリーンショットであり、右側に表示されているページは記事のプレビューです。このように開いておけば、パソコンと変わらない作業が可能です。
ただし、画面の小さいiPadでは少し見にくいかもしれません。
第3世代のiPad Proであれば、LumaFusionというアプリをインストールすることで、パソコンのような本格的な動画編集が可能で、4k動画の編集も可能で、更に書き出し速度も早いようです。
iPadで動画編集も視野に入れるのであれば、第3世代のiPad Proを勧めますが、それ以外のiPadでも簡単な編集であれば可能でしょう。
iPadのスクリーンにキーボードを表示することが可能ですが、物理キーボードがあった方が遥かに快適です。
テキストの選択を指で行うのはやや不便なので、Apple pencilやマウスを用意しておくと良いでしょう。
日本語入力の単語変換をする際、上の写真のように縦ではなく横に候補が表示されます。
また、MacBookではリアルタイムで自動的に変換していく『ライブ変換』というものがあって便利だったのですが、iPadにはそれがありません。
パソコンのように使用する場合、iPadをスタンドに立てています。
見やすいですし、パソコン化するには必須のアイテムですが、スタンドに立てた状態で長時間操作していると関節が痛むことがあります。
Apple pencilやマウスを用意した方が良いでしょう。
MacBook Pro 13インチは約1.34kg、MacBook Airは約1.25kg、そして、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)とスタンド、Magic Keyboard、Apple pencilの合計は約1.1kgです。
11インチやiPadであれば更に200g程軽くなるでしょう。
持ち運びを考えるのであれば、とても軽量なiPadをパソコン代わりにするのは大きなメリットの1つと言えるでえしょう。
本格的な動画編集をしないのであれば、ProでないiPadでも十分にパソコンとして使えます。
実際に私のパートナーは9.7インチのiPad(第6世代)を使用して、ブログ記事を編集したりしており、普段の生活でノートパソコンを開くことがありません。
iPadであれば、パソコン代わりにすることを考え、容量を128gbにしたとしても、税込で5万円弱で購入できます。ただ、純正のキーボードとpencilを用意すると追加で2万円となります。
iPadの魅力は、軽量で小型で、Apple pencilが使えることであり、更に動作はサクサクなので、この事を考慮すればコスパは良いかもしれません。
動画編集のためにiPad Proを用意したとしても、11インチで256gbなら税込12万弱なので、個人的にはコスパは良い方だと思います。
デスクトップやノートパソコンであれば、たいてい冷却のためにファンが搭載されていて、低負荷の状態でも少なからずファンの音がします(MacBook Proはウェブブラウジング程度では無音でした)。
iPadにはファンがありませんので、どんな場合でもとても静かです。様々な作業に集中できるので、地味に良いポイントです。
プログラミングをしないのであれば、パソコン代わりにiPadをお勧めします。
もし、iPadがパソコンの代わりにならないと判断されたとしても、ノーマルのiPadは比較的安いですし、パソコンの代わりにならなかったとしても便利なアイテムなので試してみる事もお勧めします。